主な事業
 相談コーナー
当試験センターに寄せられた質問および回答の内容をご紹介します。
分 類 相談内容
試験方法 1 コンクリート用骨材の品質試験に用いる試料の縮分方法についての留意点を教えてください。
2 細骨材のふるい分け試験で、各ふるい作業(動作)は何分位行えばよいですか。
3 アルカリシリカ反応を起こす骨材を調べる方法について教えてください。
4 コンクリートのスランプについて教えてください。
5 コンクリートが固まる時間を測定するにはどのような方法がありますか。
6 コンクリートの乾燥収縮を確認するためにはどのような方法がありますか。
7 コンクリートの中性化を測定するにはどのような方法がありますか。
8 コア供試体の高さが直径の2倍を得られない場合、圧縮強度試験用供試体として用いることができますか。
9 ボス供試体を用いた圧縮強度試験についての概要を教えてください。
10 非破壊によるコンクリート構造物の鉄筋探査方法にはどのような方法がありますか。
材 料 1 コンクリート用骨材にはどのようなものを使用するのですか。
2 コンクリート用骨材の粗粒率とは何を表しているのですか。
3 軽量骨材とはどのような骨材ですか。
4 コンクリート用の溶融スラグ骨材とはどのような骨材ですか。
5 セメントの風化の意味を教えてください。また、風化するとセメントにどのような影響がありますか。
6 エコセメントとはどのようなセメントですか。
7 なぜコンクリートにエアを入れるのですか。
各種コン
クリート
1 暑中コンクリートとはどのようなコンクリートですか。
2 暑中コンクリートの養生方法について教えてください。
3 ポーラスコンクリートとはどのようなコンクリートですか。
コンクリー
トの劣化
1 アルカリ骨材反応によるひび割れの特徴について教えてください。
2 コンクリートの温度ひび割れについて教えてください。
3 コンクリートの耐凍結融解性とはどのようなことですか。
4 コンクリートの中性化とはどのような現象ですか。
5 鉄筋コンクリート中の鉄筋はなぜ錆びないのですか。
設計図書 1 鉄筋コンクリート構造物の鉄筋のかぶり測定の試験方法はどの法令に定められていますか。
2 建築コンクリート構造物の計画供用期間はどのように設定されているのですか。
3 平成21年3月のJIS A 5308の改正で環境関連の改正について教えてください。
4 昨今、コンクリートの乾燥収縮に関することが話題となっているが、どの法令にどのように定められたのですか。
5 コンクリート標準示方書(2007年度版)においてコンクリートの収縮ひずみの上限値が1200×10-6とされましたが上限値の設定根拠を教えてください。
6 再生骨材Hの不純物量の規定値について教えてください。
7 土木コンクリート構造物の材齢28日圧縮強度推定について、生コンクリート製造工場の圧縮強度の推定式以外に参考となる推定式はありますか。
8 建築コンクリート構造物における材齢28日の圧縮強度を推定するための推定式を教えてください。
9 土木工事において早強セメントを使用したコンクリートの圧縮強度値を確認する材齢について教えてください。
10 普通コンクリートの単位水量の上限値に関する規定について教えてください。
11 土木コンクリート構造物におけるアルカリ骨材反応抑制対策方法について教えてください。
12 コンクリートの強度用供試体の管理方法についてですが、現場採取から強度試験までの履歴を明確に管理できる方法を教えてください。



Q&A

試験方法 1 コンクリート用骨材の品質試験に用いる試料の縮分方法についての留意点を教えてください。
  縮分とは、骨材試験用に採取した代表的な試料を粒度や品質が変わらない状態で、試験に必要な量まで少なくする操作をいいます。縮分にあたっては採取した試料の状態を観察し、縮分後の試料が縮分前の試料とほぼ同じ粒度、外観状態であるかどうかを確認することが重要となります。
 縮分方法には四分法または試料分取器による方法があり、骨材量が多い場合や表面水を有する細骨材の場合は四分法が適しており、骨材量が少ない場合や乾燥した細骨材は、試料分取器による方法が適しています。また、四分法によりある程度まで縮分し、その後、試料分取器を用いて縮分する方法も合理的な方法と考えられます。

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試験方法 2 細骨材のふるい分け試験で、各ふるい作業(動作)は何分位行えばよいですか。 
 JIS A 1102骨材のふるい分け試験方法の5.試験方法 c)、d)より、『ふるい分けは、手動又は機械によって、ふるいに上下運動及び水平運動を与えて試料を揺り動かし、試料が絶えずふるい面を均等に運動するようにし、1分間に各ふるいを通過するものが、全試料質量の0.1%以下となるまでふるい作業を行う。機械を用いてふるい分けた場合は、更に手でふるい分け、1分間の各ふるい通過量が上記の値より小となったことを確かめなければならない』と記載されています。
  よって、ふるい作業に要する時間は各ふるいによって異なります。


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試験方法 3 アルカリシリカ反応を起こす骨材を調べる方法について教えてください。
  骨材のアルカリシリカ骨材反応試験の代表的な方法として4つの方法があります。試験方法規格とそれぞれの試験に要する期間については以下の通りです。

 ・ JIS A 1145 骨材のアルカリシリカ反応性試験(化学法)
 試験期間: 4〜5日間
 ・ JIS A 1146 骨材のアルカリシリカ反応性試験(モルタルバー法)
 試験期間:6ヶ月
 ・ JIS A 1804 コンクリート生産工程管理用試験方法―骨材のアルカリシリカ反
  応性試験 (迅速法)
 試験期間:4〜5日間
 ・ JSCE-C511 コンクリート用骨材のアルカリシリカ反応性評価試験方法(改良
  化学法)
 試験期間:7〜8日間

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試験方法 4 コンクリートのスランプについて教えてください。
  コンクリートのスランプとはフレッシュコンクリートの軟らかさや流動性の程度を表す指標であり、JIS規格(JIS A 1101スランプ試験)に試験方法が定められています。その方法はスランプコーンに詰めたコンクリートがコーンを2〜3秒で鉛直に引き抜いた後、最初の高さからどの位下がるかを0.5cm単位で表すものであり、軟らかいコンクリートはスランプが大きく、硬いコンクリートはスランプが小さいことを表します。
 なお、JIS規格(JIS A 5308レディーミクストコンクリート)では、スランプの許容差を表1のように規定しています。

表1 荷卸し時点でのスランプの許容差             (単位:cm)
スランプ スランプの許容差
2.5 ±1
5及び6.5 ±1.5
8以上18以下 ±2.5
21 ±1.5※
※ 呼び強度27以上で、高性能AE減水剤を使用する場合は±2とする。

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試験方法 5 コンクリートが固まる時間を測定するにはどのような方法がありますか。
 コンクリートの凝結時間を試験する方法として、日本工業規格のJIS A 1147(コンクリートの凝結時間試験方法)があります。
 試験方法の概要は、採取したコンクリートのモルタル分を試料とし、貫入抵抗試験装置の貫入針を試料中に鉛直下方に25o貫入させた時の貫入抵抗値(貫入に要した力(N)/用いた貫入針の断面積(o
2))を求めます。
 この貫入抵抗値が、3.5N/o
2になるまでの時間を始発時間とし28.0N/o2になるまでの時間を終結時間とします。

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試験方法 6 コンクリートの乾燥収縮を確認するためにはどのような方法がありますか。
 コンクリートの乾燥収縮ひずみを確認する方法として、JIS A 1129モルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法 第1部:コンパレータ方法、第2部:コンタクトゲージ方法、第3部:ダイヤルゲージ方法の3つの方法があります。
 また、コンクリート標準示方書(土木学会)および建築工事標準仕様書JASS5では、必要に応じて使用するコンクリートの乾燥収縮率を測定し、基準値に対する確認を行うこととしています。
 なお、当試験センターでは、ダイヤルゲージ方法にて収縮ひずみの測定を行っております。

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試験方法 7 コンクリートの中性化を測定するにはどのような方法がありますか。
 コンクリートの中性化を判定する方法として、JIS A 1152コンクリートの中性化深さの測定方法があります。この方法はコンクリート構造物のハツリ面または構造物より採取したコア供試体にフェノールフタレインの1%エタノール溶液を噴霧すると、中性化していない健全な部分は赤紫色に着色するが中性化した部分は着色しないことで判定する方法です。
 なお、コンクリート表面から赤紫色に着色した部分までの距離を中性化深さとします。


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試験方法 8 コア供試体の高さが直径の2倍を得られない場合、圧縮強度試験用供試体として用いることができますか。
 JIS A 1107コンクリートからのコアの採取方法及び圧縮強度試験方法では、圧縮強度試験に用いるコア供試体の高さと直径との比を1.90〜2.10とし、どのような場合においても1.0以下としてはならないとしています。ただし、供試体の高さと直径の比が1.90より小さい場合は、試験で得られた圧縮強度に表1の補正係数を乗じて直径の2倍の高さをもつ供試体の強度に換算することとしています。
 なお、本補正係数は、補正後の値が100N/mm
2以下のコンクリートに適用されます。
 以上より、供試体高さと直径の比が1.00以上、補正後の値が100N/mm
2以下の供試体であれば、圧縮強度試験用供試体として用いることができます。

 表1 補正係数
高さと直径との比h/d 補正係数 備 考
2.00 1.00 h/dがこの表に表す値の中間にある場合、補正係数は、補間して求める。
1.75 0.98
1.50 0.96
1.25 0.93
1.00 0.87

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試験方法 9 ボス供試体を用いた圧縮強度試験についての概要を教えてください。
 ボス試験とは、ボス供試体による新設の構造体コンクリートの強度確認を目的とした微破壊試験です。
  試験方法の概要は、コンクリートの打込み前に構造体にあらかじめ凸部状の角柱ボス型枠を取り付けておき、コンクリート構造物と同時にボス型枠にコンクリートを打込んで、一体成形されたボス供試体によりコンクリート強度の確認を行います。
 また、この試験方法の主な特徴としては、以下のことが挙げられます。
 @ 構造体コンクリートと同様な環境条件、施工・養生条件で、作製されたボス
   供試体によりコンクリート強度を確認することで、実構造物に近い強度を確
   認することができる。
 A ボス供試体は構造体コンクリートから直接採取するが、構造体を殆ど損傷し
   ないで採取することが可能である。また、圧縮強度試験は破壊試験により行
   われるためコア試験と同様な信頼性が得られる。
 
 なお、試験方法については2005年11月に社団法人 日本非破壊検査協会規格NDIS 3424「ボス供試体の作製方法及び圧縮強度試験方法」が制定され、国土交通省が試行する「微破壊・非破壊試験によるコンクリート構造物の強度測定試行要領(案)」【平成18年9月制定(平成19年10月一部改訂)】などに準用されています。

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試験方法 10 非破壊によるコンクリート構造物の鉄筋探査方法にはどのような方法がありますか。
 鉄筋コンクリート構造物の非破壊試験による鉄筋探査方式とその原理については以下の通りです。
方 式 原 理
電磁誘導方式 探査機に内蔵されたコイルに電流を流す際に生じる電磁場を利用して、鉄筋位置を探査する方式で、磁界の微小な変化を読み取るため、感知するコイルの数や配列等により解析精度は大幅に変わります。
電磁波(レーダー)方式 電磁波をコンクリートの表面から内部に向けて放射し、鉄筋からの反射信号をキャッチする事により位置や深さを探査する方式です。
熱感知方式 コンクリートと鉄筋との熱伝導率の差を利用して探査する方式です。
X線方式 レントゲン技術を利用して探査する方式で、4つの方式のうち最も精度が高いが、機材が大掛かりであったり、探査する周囲を養生する必要があります。

 なお、国土交通省の非破壊試験によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領(案)では電磁誘導法または電磁波法を使用する事を原則とし、日本建築学会 建築工事標準仕様書・同解説JASS5の構造体コンクリートのかぶり厚さの検査では、電磁誘導法によるコンクリート中の鉄筋位置の測定方法または同等の精度で検査を行える方法によることとなっています。

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材 料 1 コンクリート用骨材にはどのようなものを使用するのですか。
 レディーミクストコンクリートに用いる骨材の種類及び品質については、JIS A 5308の付属書Aに規定されています。
 骨材の種類は、砂利及び砂、砕石及び砕砂、スラグ骨材、人工軽量骨材、再生骨材Hとしており、大半は、砂利、砂、砕石、砕砂が使用されています。
 砂利、砂は、自然作用によって岩石からできた天然の骨材であり、川、山、陸、海などから産出し、特に河川産骨材は、上流の地質によって数種類以上の石質が混合している場合が多く、砕石、砕砂は、安山岩、玄武岩、花崗岩、石灰岩、砂岩などの天然の原石を破砕したもので、1種類の石質からなっている場合が多い骨材です。


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材 料 2 コンクリート用骨材の粗粒率とは何を表しているのですか。
 細骨材および粗骨材のそれぞれ大小粒の混合割合の程度を粒度といいます。ふるい分け試験を行った結果は、粒度曲線および粗粒率で表され、骨材の品質管理、粒度調整、粗粒率に応じた配(調)合修正などに利用されます。
 コンクリートに与える影響として、粗い粒度の骨材を使うとコンクリートがガサガサの状態、細かすぎる粒度の骨材を使うとコンクリートがモッタリあるいはベタベタした状態となり、特に細骨材の粒度は、コンクリートの空気量、ブリーディング、ワーカビリティーおよびポンパビリティーなどに及ぼす影響が大きいため適度の粒度が要求されます。
 粗粒率は、80、40、20、10、5、2.5、1.2、0.6、0.3、0.15mm(公称寸法)の各ふるいにとどまる試料の質量百分率(残留累加質量百分率)を合計し、100で除した値であり、粗粒率の値が大きいほど粗い粒度、小さいほど細かい粒度の骨材であることになります。
 しかし、1本の粒度曲線には、ただ1つの粗粒率が存在しますが、1つの粗粒率には、無数の粒度曲線が存在します。これは、各ふるいの残留百分率が変化しても、その総和が一定となる組み合わせが無数にあるからである。したがって、粗粒率だけでは骨材の粒度を正確に表示することはできません。
 なお、粗粒率を求める代表的な試験方法として、日本工業規格のJIS A 1102骨材ふるい分け試験方法があります。

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材 料 3 軽量骨材とはどのような骨材ですか。
 コンクリートを軽量化する方法として、密度の小さい軽量骨材を使用する方法があり、天然と人工の軽量骨材があります。天然軽量骨材には、軽石・溶岩・火山れきなどがあり、いずれも吸水率が大きく、骨材の強度が小さいため一般に被覆・断熱用として用いられています。また、人工軽量骨材は、破砕または造粒した膨張けつ岩・膨張粘土・フライアッシュ等を1000〜1200℃で焼成して造られ、特に高層建築物などに使用されています。

                                      ≪もどる≫
材 料 4 コンクリート用の溶融スラグ骨材とはどのような骨材ですか。
 コンクリート用溶融スラグ骨材とは、一般廃棄物や下水汚泥またはそれらの焼却灰等を溶融固化したものであり、固化(冷却)方法によって、水砕スラグ(水による急激な冷却)、空冷スラグ(空気中での自然冷却)、除冷スラグ(溶融炉の排ガス等による任意にコントロールさせた冷却)の3種類に分類されます。
 この溶融スラグ骨材をコンクリート用骨材として有効に利用することを目的に、2006年にJIS A 5031「一般廃棄物、下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材」が制定されました。しかし、JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」では、溶融スラグ骨材をコンクリート用骨材として規定されていない中、2008年にJISマーク表示認証工場(生コン)が、溶融スラグ骨材を使用した生コンクリートをJIS規格製品として出荷した事件が社会的問題となりました。
 これを受けて、2009年3月のJIS A 5308の改正では、溶融スラグ骨材(産廃物の固化施設)を使用できない旨が明記されました。

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材 料 5 セメントの風化の意味を教えてください。また、風化するとセメントにどのような影響がありますか。
 セメントの風化とは、セメント粒子が空気中の水分と反応して、軽度の水和反応を起こして水酸化カルシウムとなり、さらに空気中の炭酸ガスと反応して炭酸カルシウムに変化することです。
 また、一般にセメントが風化すると、セメント粒子の表面に水酸化カルシウムと炭酸カルシウムの膜ができるので、凝結が遅れる(異常凝結を起こす事もある)、密度が小さくなる、初期強度の低下が著しくなるなどの影響があります。従って、セメントの貯蔵には、湿気を十分に防ぐとともに長期間の貯蔵を避けるなどの対策が必要です。
 なお、風化の程度を判定する方法として、固化状態の目視、強熱減量試験、モルタル強度試験などがあります。


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材 料 6 エコセメントとはどのようなセメントですか。
 エコセメントとは、都市ごみ焼却灰および下水汚泥等の各種廃棄物を原料とし、ごみの再資源化と最終処分量の削減に寄与する資源循環型セメントで、2002年7月に日本工業規格であるJIS R 5214に制定されました。
 また、エコセメントの名称は、エコロジーの「エコ」と「セメント」とを併せて名付けられ、その特徴により「普通エコセメント」と「速攻エコセメント」の2種類に分類されています。
 なお、JIS R 5214では、エコセメントを以下のように定義しています。

≪エコセメント≫
 都市部などで発生する廃棄物のうち主たる廃棄物である都市ごみを焼却した際に発生する灰を主とし、必要に応じて下水汚泥などの廃棄物を従としてエコセメントクリンカーの主原料に用い、製品1トンにつきこれらの廃棄物をJIS A 1203
に規定される乾燥ベースで500キログラム以上使用してつくられるセメント。エコセメントは、その特徴によって普通エコセメント及び速硬エコセメントの2種類に分類される。

≪普通エコセメント≫
 エコセメントの製造過程で脱塩素化させ、塩化物イオン量がセメント質量の0.1%以下のもの。普通ポルトランドセメントに類似する性質をもつセメントである。

≪速硬エコセメント≫
 塩化物イオン量が、セメント質量の0.5以上1.5%以下のもの。塩素成分をクリンカー鉱物として固定した速硬性をもつセメントである。


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材 料 7 なぜコンクリートにエアを入れるのですか。
 フレッシュコンクリートの作業性の改善や硬化コンクリートの耐凍害性の向上を図るため、コンクリートを練り混ぜる段階で、AE剤またはAE減水剤と呼ばれるコンクリート用化学混和剤を用いることにより、コンクリート中に多くの独立した微細な空気泡を連行させます。
 なお、JIS A 5308レディーミクストコンクリート規格の空気量およびその許容差では、普通コンクリート、舗装コンクリート、高強度コンクリートで4.5±1.5%、軽量コンクリ一トで5.0±1.5%と規定されています。

1. フレッシュコンクリートの作業性(ワーカビリティー)の改善
 混和剤で連行される空気泡は、コンクリート中で、ボールベアリングのような働きをするため、コンクリートのワーカビリティーが改善され、所要のコンシステンシー※を得るための単位水量を減少させることができます。
 その結果、ブリーディングなどの材料分離が少なくなり、水密性が向上することにより、化学物質による侵食作用や中性化などに対する抵抗性が増大します。

※ コンシステンシー: コンクリートの変形あるいは流動に対する抵抗性。

2. 硬化コンクリートの耐凍害性の向上
 混和剤で連行された空気泡が適当量存在すると、コンクリート中の自由水の凍結による膨張圧を緩和するとともに、自由水の移動を可能にするため、凍結融解の繰り返し作用に対する抵抗性が著しく向上します。

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各種コン
クリート
1 暑中コンクリートとはどのようなコンクリートですか。
 暑中コンクリートとは、気温が高く、スランプの低下やコンクリート表面からの急激な水分の蒸発などによるひび割れの発生などの不具合を生じるおそれのある時期に施工されるコンクリートをいいます。
 建築学会 JASS5(以下、JASS5)および土木学会 コンクリー標準示方書(以下、標準示方書)ではそれぞれ日平均気温の平年値または日平均気温が25℃を超えることが予想される場合には、暑中コンクリートとしての施工を行うよう定められ、高温によるコンクリートの性能が低下しないように、材料・配(調)合・製造・運搬・打込み・養生についての適切な処置方法が示されています。
 また、コンクリート温度については、JASS5では荷卸し時で35℃以下、標準示方書では打込み時で35℃以下と定められています。
 なお、コンクリート温度を1℃低下させるには、骨材温度で2℃、水の温度で4℃、セメントの温度で8℃のいずれかの材料の温度を下げればよいとされています。

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各種コン
クリート
2 暑中コンクリートの養生方法について教えてください。
 暑中コンクリートの打込み後、表面が直射日光や暑い風にさらされると、急激に乾燥してひび割れが発生しやすくなるため、打込み後、速やかに表面を保護することで水分の急激な発散を防ぎ、湿潤状態を保つ必要があります。
 養生方法として、散水保水マットや水密シート等で覆う方法が一般的であり、条件が厳しい酷暑下でコンクリートを施工する場合は、コンクリートを打込む前に仮設上屋やテントドーム等を設けるなどして直射日光や風を防ぐ対策が必要となります。
 また、その他の養生方法として、膜養生剤の散布、湿砂養生、散水・湛水養生などが使用されています。
 なお、建築学会 JASS5および土木学会 コンクリー標準示方書では、養生期間について、それぞれ表−1または表−2のとおり規定されています。

 表-1 JASS5による湿潤養生の期間
                計画供用期間の級

セメントの種類
短 期
および
標 準
長 期
および
超長期
早強ポルトランドセメント 3日以上 5日以上
普通ポルトランドセメント 5日以上 7日以上
中庸熱および低熱ポルトランドセメント
高炉セメントB種、フライアッシュセメントB種
7日以上 10日以上

 表-2 標準示方書による湿潤養生期間の標準
日平均気温 普通ポルトランドセメント 混合セメントB種 早強ポルトランドセメント
15℃以上 5日 7日 3日
10℃以上 7日 9日 4日
5℃以上 9日 12日 5日

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各種コン
クリート
3 ポーラスコンクリートとはどのようなコンクリートですか。
 ポーラスコンクリートとは、粗骨材とセメントペースト(または、少量の細骨材を含むモルタル)によって構成される「おこし状」のコンクリートであり、比較的大きな独立及び連続空隙を有する事が特徴です。
 利用形態としては、透水・配水または保水性の舗装材料をはじめ、吸音・遮音壁、断熱壁や植生基盤材料、水質浄化材料、生物のすみか等の様々な分野において環境型コンクリートとして利用されています。

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コンクリー
トの劣化
1 アルカリ骨材反応によるひび割れの特徴について教えてください。
 アルカリシリカ反応によるコンクリート構造物のひび割れの特徴として、無筋コンクリート等の拘束の小さい場合は網目状または亀甲状のひび割れが生じ、鉄筋コンクリートおよびプレストレストコンクリート構造物では、軸方向鋼材やPC 鋼材に沿ったひび割れが亀甲状のひび割れとともに発生することが多い。部材の両端が強く拘束されている構造物では拘束されている面に直角にひび割れが生じるのが特徴です。いずれのひび割れにおいても部材内部まで達していないことが多く、ひび割れより白色のゲル状物質が滲出している場合もあります。

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               アルカリシリカ反応によるひび割れ

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コンクリー
トの劣化
2 コンクリートの温度ひび割れについて教えてください。
 コンクリートは、セメントと水の水和反応により発熱し、部材断面の厚さに応じて温度上昇が大きくなります。
 コンクリートの打設後、セメントの水和熱が蓄積されて内部の温度が上昇し、その後、コンクリート表面からの放熱や熱伝導によって温度が降下します。この温度変化に伴う体積変化が内的あるいは外的に拘束を受けると、収縮する構造物に引張り応力が生じ、ひび割れに至ることがあります。このようなひび割れを温度ひび割れと呼びます。
 また、温度ひび割れには内部拘束および外部拘束によるひび割れがあり、それぞれパターンが異なります。
● 内部拘束によるひび割れ
 部材の表面と内部の温度差が原因となり、内部の温度が上昇している時には、外気温 に近い表面部分との温度差が生じます。部材内部の温度上昇に伴って熱膨張する時に、外気温で冷え始めたコンクリート表面が引っ張られる際の応力により発生するひび割れで、初期の段階に表面に発生するのが特徴です。

● 外部拘束によるひび割れ
 温度上昇したコンクリートが、温度降下する時の収縮変形を、既設のコンクリートや岩盤などによって拘束されて生じる引張応力により発生するひび割れで、材齢がある程度進んだ段階に発生するひび割れであり、部材断面を貫通するひび割れに成長する場合が多いのが特徴です。


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コンクリー
トの劣化
3 コンクリートの耐凍結融解性とはどのようなことですか。
 コンクリートに含まれている水分が凍結すると、水の凍結膨張(約9%)によってそれに見合う未凍結水がコンクリート中を移動し、その際に生ずる水圧が、コンクリート組織の破壊をもたらす場合があります。
 コンクリートの耐凍結融解性とは、冬期における外気温の変化や、日射によって凍結融解の繰り返しによる劣化に対する抵抗性を示す性質の事です。
 なお、耐凍結融解性を高める有効な手段として以下の方法が挙げられます。

 ・ コンクリート化学混和剤であるAE剤、AE減水剤、高性能AE減水剤を使用し
  て、適正量 (3%〜6%程度)のエントレインドエアを連行する。
 ・ 耐凍害性が大きな骨材を使用する。
 ・ 水セメント比を小さくし、密実なコンクリートとする。
 ・ 融雪水などがコンクリート中に浸み込みにくくなるように、コンクリート構造物に
  水切り、水勾配の設置や、防水等を工夫する。

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コンクリー
トの劣化
4 コンクリートの中性化とはどのような現象ですか。
 コンクリートの中性化とは、一般に空気中の二酸化炭素の作用を受けて、コンクリート中の水酸化カルシウムが徐々に炭酸カルシウムになり、コンクリートのアルカリ性が低下する(中性に近づく)現象をいいます。
 なお、鉄筋コンクリート構造物において鉄筋周辺のコンクリートが中性化すると、鉄筋表面の不動態被膜が破壊されるため、水や酸素の浸透により鉄筋がさび、構造物の耐久性が損なわれる原因となります。


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コンクリー
トの劣化
5 鉄筋コンクリート中の鉄筋はなぜ錆びないのですか。
 コンクリートは、セメントから供給された水酸化カルシウムが多量に存在し、pH12以上という高いアルカリ性に保たれています。コンクリート中の鉄筋はpH10以上では鉄筋表面に不動態皮膜とよばれる薄い酸化皮膜が形成され、腐食し難い状態になります。しかし、コンクリート中に塩化物イオンが一定量以上存在すると、不動態皮膜は部分的に破壊され、鉄筋は腐食し易くなります。
 また、空気中の二酸化炭素の作用を受けて、コンクリート中の水酸化カルシウムが除々に炭酸カルシウムになり、鉄筋の周囲を包んでいるコンクリートのアルカリ性が低下(中性化)すると鉄筋の不動態皮膜が破壊され易くなります。


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設計図書 1 鉄筋コンクリート構造物の鉄筋のかぶり測定の試験方法はどの法令に定められていますか。
 鉄筋コンクリート構造物の非破壊試験による鉄筋のかぶり厚さ測定に関する規定は、国土交通省通知および建築工事標準仕様書・同解説JASS5 2015にそれぞれ記載されており、各設計図書に定められている試験方法については以下の通りです。

 ● 国土交通省
 「非破壊試験によるコンクリート構造物中の配筋状態及びかぶり測定要領」(案)
 ● 建築工事標準仕様書
 「電磁誘導法によるコンクリート中の鉄筋位置の測定方法」

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設計図書 2 建築コンクリート構造物の計画供用期間はどのように設定されているのですか。
 日本建築学会 建築工事標準仕様書・同解説 JASS5では、計画供用期間について、建築物の計画時または設計時に建築主または設計者が設定する建築物の予定供用期間で、一般的な劣化作用および特殊な劣化作用に対して、計画供用期間中は構造体に鉄筋腐食やコンクリートの重大な劣化が生じないものとすることとなっています。
 なお、一般的な劣化作用を受ける構造体の計画供用期間の級は以下の4水準が基本となっています。
 ○ 短期供用級(計画供用期間としておよそ30年)
 ○ 標準供用級(計画供用期間としておよそ65年)
 ○ 長期供用級(計画供用期間としておよそ100年)
 ○ 超長期供用級(計画供用期間としておよそ200年)

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設計図書 3 平成21年3月のJIS A 5308の改正で環境関連の改正について教えてください。
 平成21年3月20日に経済産業省より改正・公示されたJIS A 5308において、環境面への一層の配慮から改正された項目とその内容は以下の通りです。
 
1. 再生骨材Hの活用
 JIS A 5308付属書Aに適合する再生骨材Hは、普通コンクリート及び舗装コンクリートに限定して使用できることとなりました。

2. スラッジ水の利用の促進
 生コンクリートの購入にあたり、呼び強度が36以下の普通コンクリートの場合には、水の区分に関する事項が、協議および指定事項から除外され、スラッジ水の使用が容易となりました。ただし、スラッジ水の管理方法が明確に規定され、購入者の要求があれば、スラッジ水の管理記録を提出しなければならないとしています。

3. 付着モルタルの利用方法の拡大
 トラックアジテータのドラム内に付着モルタルを保存する方法に加え、ドラムから取り出して専用容器に保存する方法を追加されました。ただし、専用容器で保存したスラリー状モルタルを用いる場合の留意点が細かく規定されています。


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設計図書 4 昨今、コンクリートの乾燥収縮に関することが話題となっているが、どの法令にどのように定められたのですか。
 コンクリートの乾燥収縮に関する規定は、建築工事標準仕様書・同解説 JASS5 鉄筋コンクリート工事2009および2007年制定コンクリート標準示方書にそれぞれ規定されています。なお、設計図書ごとの規定の内容はそれぞれ以下のとおりとなっています。

1. 日本建築学会の対応
 日本建築学会は、2009年、建築工事標準仕様書・同解説(JASS5)鉄筋コンクリート工事の改定に伴い、3節のコンクリートの種類および品質において、『コンクリートの乾燥収縮率は、特記による。特記がない場合は、計画供用期間の級が長期および超長期のコンクリートでは8×10
-4以下とし、この値を超える場合は、工事監理者の承認を受ける。』旨が、規定されています。また、11節の使用するコンクリートの品質管理および検査では、乾燥収縮率の具体的な確認方法を以下のように規定しています。

[本文]
 コンクリートの乾燥収縮率が、特記されている場合、および計画供用期間の級が長期または超長期の場合は、施工者は、工事開始前に試し練りを行って乾燥収縮率を求め、それが特記された乾燥収縮率または8×10
-4以下になることを確認する。ただし、使用するコンクリートまたは類似の材料・調合のコンクリートの乾燥収縮率の試験結果がある場合は、試験を省略することができる。

[解説]
 工事使用前に試し練りを行って作製した3個の供試体を用いてJIS A 1129-1〜3および同付属書Aによって乾燥開始後の材齢6か月の乾燥収縮率を測定し、得られた3個の測定値の平均値を四捨五入によって整数に丸めた値(×10
-4)が、特記された乾燥収縮率以下になることを確認しなければならない。


2. 土木学会の対応
 土木学会では、「コンクリート標準示方書(2007年版)」の制定に伴い、[設計編:本編]において、設計で用いるコンクリートの収縮に関して、使用するコンクリートについて既往の実績や資料がない場合は、コンクリートの収縮ひずみの最大を1200×10
-6と設定されています。この値は『100×100×400mmの供試体を20±2℃で7日間水中養生した後、20±2℃、相対湿度60±5%の条件で、JIS A 1129(コンクリートの長さ変化試験)による6か月間の長さ変化測定値を1000×10-6以下と仮定している。』旨をコンクリート標準示方書[施工編:施工標準]で解説されています。
 また、[施工編:検査標準]では、『重要な構造物に対しては、必要に応じて、収縮ひずみを確認する。』ことを規定しており、収縮ひずみは、JIS A 1129に準拠して測定し、測定値に対する評価基準は、収縮量が最大でも1000×10
-6を超えないこととしている。
 なお、一般的な構造物に対して、実績のある通常の生コンクリートを使用する場合は、収縮ひずみの試験による検査は省略してよいものとする。

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設計図書 5 コンクリート標準示方書(2007年度版)においてコンクリートの収縮ひずみの上限値が1200×10-6とされましたが上限値の設定根拠を教えてください。
 生コンクリートの収縮ひずみの実態として、モルタル及びコンクリートの長さ変化試験方法(JIS A 1129・100×100×400mm供試体,標準水中養生7日後,6ヶ月乾燥条件 室温20±3℃,湿度60±5%)で、1000×10-6を超えるコンクリートはほとんどないとの報告があることから、これに材齢7日以前の自己収縮と材齢6ヶ月以降の収縮分200×10-6を見込んで、収縮ひずみの最終値が1200×10-6とされました。
 なお、本内容はコンクリート標準示方書(2007年制定)設計編 5章 材料の設計値 5.2.8収縮の解説に記載されております。

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設計図書 6 再生骨材Hの不純物量の規定値について教えてください。
 再生骨材Hの不純物量の上限値規格は、JIS A 5021:2005 コンクリート用再生骨材H 付属書2(規定)『限度見本による再生骨材Hの不純物量試験方法』により試験を行い、表1の規定に適合しなければならないとなっています。

表1 不純物の上限値(再生骨材H,M共通)            ≪単位:%≫
分類 不純物の内容 上限値※
タイル,レンガ,陶磁器類,アスファルトコンクリート塊 2.0
ガラス片 0.5
石こう及び石こうボード片 0.1
その他無機系ボード 0.5
プラスチック片 0.5
木片,紙くず,アスファルト塊等 0.1
不純物量の合計(全不純物量) 3.0
※ 上限値は質量比で表し、各分類における不純物の内容の合計に対する値

● 補 足
規定についての解説
 不純物の種類ごとにコンクリートの品質・性能への影響のない範囲を文献によって調査するとともに、限度見本によって検知できる不純物量の感度についての調査の実施および委員会内外からの意見を聞いた結果、分類Aに属するタイル、レンガ、陶磁器類、アスファルトコンクリート塊などは、コンクリートに悪影響を及ぼす可能性はあまりないが、それらが一定量以上含まれていると、不純物が多いという判断がなされ、再生骨材Hの普及の妨げとなりかねないことから、再生骨材Hに対する信頼性の確保を第一義として不純物の上限値規定の数値が設定されました。

試験方法についての解説
 不純物の試験方法の候補としては、JIS A 1141 : 2001(骨材中の密度1.95g/cm
3の液体に浮く粒子の試験方法)があるが、密度1.95g/cm3の液体には浮かないレンガ、タイル、金属片などを検知できないことや、試験に用いられる塩化亜鉛の濃度溶液は、試験者の皮膚に有害であること、及び試験後の廃液処理に伴う環境汚染を生じる可能性があることを考慮して、JIS A 1141の方法は採用せず、限度見本による試験方法を新たに定め用いることとされました。

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設計図書 7 土木コンクリート構造物の材齢28日圧縮強度推定について、生コンクリート製造工場の圧縮強度の推定式以外に参考となる推定式はありますか。
・ 土木工事共通仕様書 平成20年4月(平成19年9月改訂版)第1編 共通編 第3章 無筋、 鉄筋コンクリート特仕3-3-2 工場の選定 4. および5.
・ 三重県公共工事共通仕様書 平成21年7月 第1編 共通編 第5章 無筋、鉄筋コンクリー  ト 第3節 コンクリート 5-3-2 レディーミクストコンクリート 7.および8.
  
普通ポルトランドセメント使用の場合
   σ28=−0.020(σ7)2+1.96σ7 ・・・・・・・ σ7<15N/mm
2
   σ28=  0.96σ7+10.4      ・・・・・・・ σ7≧15N/mm
2
高炉セメント使用の場合
   σ28=  1.14σ7+11.8       ・・・・・・・ σ7≧5N/mm
2

 以上が土木工事共通仕様書ならびに三重県公共工事共通仕様書に記載されている圧縮強度推定式であり、いずれの仕様書においても材齢7日から材齢28日圧縮強度の判定に用いる推定式はJIS認証工場の推定式を参考とし、これによりがたい場合に参考とすることとなっています。

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設計図書 8 建築コンクリート構造物における材齢28日の圧縮強度を推定するための推定式を教えてください。
 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)平成19年版 国土交通省大臣官房官庁営繕部監修 6章コンクリート工事 6.5.5コンクリート強度では、材齢7日の圧縮強度から材齢28日の圧縮強度の推定は、適切な資料または以下の推定式によることとなっています。

  F28´=A×F7+B
    F28´:材齢28日の圧縮強度の推定値(N/mm
2
    F7 :標準養生(JIS A 1132による20±2℃の水中養生)を行った材齢7日
       の圧縮強 度(N/mm
2
    A,B :セメントの種類によって定まる係数で、表-1による

                    表-1 係数A及びBの値
係数 普通ポルトランドセメント及び
混合セメントのA種の場合
高炉セメントB種の場合   早強ポルトラントセメント
  の場合
1.35 1.35 1.0
3 4 8

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設計図書 9 土木工事において早強セメントを使用したコンクリートの圧縮強度値を確認する材齢について教えてください。
 国土交通省 中部地方整備局 土木工事施工管理基準(平成21年9月版)及び三重県公共工事共通仕様書(平成21年7月)では、コンクリートの圧縮強度試験の試験基準について以下のとおり記載されています。

 ・ 荷卸し時
  1回/日又は構造物の重要度と工事の規模に応じて20から150?ごとに1回。
  なお、テストピースは打設箇所で採取し、1回につき6本(σ7・・・3本、σ28・・・3本)と  する。
  ・ 早強セメントを使用する場合には、必要に応じて1回につき3本(σ3)を採取する。

  ※ 一部省略


  以上のことから、早強セメントを使用したコンクリートの圧縮強度試験の材齢は、σ7(1週)、σ28(4週)を基本材齢とし、σ3(3日)については、発注者との協議のうえ、必要に応じて採取することとなります。

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設計図書 10 普通コンクリートの単位水量の上限値に関する規定について教えてください。
 コンクリート構造物の目的に必要な強度、耐久性、水密性、ひび割れ抵抗性、鋼材を保護する性能を満足するには、作業に適するワーカビリティが得られる範囲で、コンクリートの単位水量をできるだけ少なくすることが大切です。
 このようなことから、国・三重県等の設計図書では、普通コンクリートの単位水量の上限値規定について以下のとおり定められています。
 ※ 標準配合の単位水量

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設計図書 11 土木コンクリート構造物におけるアルカリ骨材反応抑制対策方法について教えてください。
 国土交通省 土木工事共通仕様書(平成236月版)では、コンクリートのアルカリ骨材反応抑制対策について、平成14731日に国土交通省より通達された下記の通知書を遵守し、アルカリ骨材反応抑制対策の適合を確かめなくてはならないと記載されています。抑制対策方法の概要を次に示します。

・ 「アルカリ骨材反応抑制対策について」
・ 「アルカリ骨材反応抑制対策について」の運用について

1. 抑制対策
 構造物に使用するコンクリートは、アルカリ骨材反応を抑制するため、次の3つの対策の中のいずれか1つについて確認をとらなければならない。なお、土木構造物については、1.11.2を優先する。

1.1 コンクリート中のアルカリ総量の抑制
 アルカリ量が表示されたポルトランドセメント等を使用し、コンクリート1?に含まれるアルカリ総量をNa20換算で、3.0s以下にする。

1.2 抑制効果のある混合セメント等の使用
 JIS R 5211高炉セメントに適合する高炉セメント[B種またはC種]あるいはJIS R 5213フライアッシュセメントに適合するフライアッシュセメント[B種またはC種]、もしくは混和材をポルトランドセメントに混入した結合材でアルカリ骨材反応抑制効果の確認されたものを使用する。

1.3 安全と認められる骨材の使用
 骨材のアルカリシリカ反応性試験(化学法またはモルタルバー法)の結果で無害と確認された骨材を使用する。

海水または潮風の影響を受ける地域において、アルカリ骨材反応による損傷が構造物の安全性に重大な影響を及ぼすと考えられる場合(1.3の対策をとったものは除く)には、塩分の浸透を防止するための塗装等の措置を講ずることが望ましい。



注) 試験方法は、JIS A 1145骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(化学法)、JIS A 1146骨材のアルカリシリカ反応性試験方法(モルタルバー法)による。
                                

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設計図書 12 コンクリートの強度用供試体の管理方法についてですが、現場採取から強度試験までの履歴を明確に管理できる方法を教えてください
 国土交通省 土木工事特記仕様書(平成236月版)ならびに三重県公共工事共通仕様書(平成217月)では、コンクリートの強度管理に用いる供試体の確認方法について、以下のとおり定められています。

○ 供試体の確認方法
 レディーミクストコンクリートの品質を確かめるための検査におけるコンクリートの供試体の確認方法は、下記の方法のどちらかにより実施しなければならない。
≪A法≫
(1)コンクリートを供試体枠に投入したときの写真撮影時に、型枠外面に 供試体を特定できる番号・記号等を記載し撮影すること。

(2)供試体頭部硬化後、型枠外面に記載した番号、記号等と同一のものを頭部にも記載し、2ヶ所の番号、記号等が1枚の写真でよくわかるように撮影すること。
ただし、写真は型枠脱型前に行うこと。

≪B法≫

(1)供試体型枠の内側の側面に、所定の事項を記入した供試体確認版をおき、コンクリートを打設すること。
(2)強度試験前に供試体確認版を写真に撮り試料採取時のもと同一のものか確認すること。

注)写真や供試体確認版の取り扱い方法については、仕様書ごとで若干異なりますので、各仕様書でご確認ください
● 国土交通省 土木工事特記仕様書
● 三重県公共工事共通仕様書


 なお、供試体確認版についてのお問い合わせは、下記のとおりです。
● 社団法人 中部建設協会
● 三重県生コンクリート工業組合
● 社団法人 三重県建設資材試験センター など

                          
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